先日10月26,27日に、あの、スクエア・エニックスでサウンド部、ローカライズ部テクニカルマネージャーをされている土田善紀さんによる、ゲーム業界セミナーを開催しました。
26日は、河原学園の学生向けの講演でしたが、27日(土)はOCの参加者も参加して講演頂きました。
ゲーム業界を目指す学生に向けて、土田さんの体験を元にどんな風に取り組んできたのかを分かりやすく話して頂き、後半では学生の作品に対して様々なコメント頂くなど充実した内容でしたよ。
高校生向けの前半では、高校生だけではなく、保護者の方も参加され最初は緊張していましたが、終始楽しく、しかし抑えるべき内容はしっかりと話していただけ、参加者もなかなか聞けないこの機会を楽しんで過ごせたようです。
最初は土田さんが現在されているお仕事の紹介を紹介頂きました。ここでは、実際に作成されたツール類の紹介頂き、前職のIT関連企業で学ばれた知識が役に立っていることなど、実際の画像を見せながら紹介頂きました。
現在、ひとりがゲーム全てを作成する”ゲームプログラマー”という単一の職業の時代ではなく、それぞれの特長を生かした専門職、”草職人”、”風職人”・・・など様々な分野で分業されていることなど実際の現場の話を元に楽しく、お話し頂けました。
そんな話に、参加しているゲーム科の学生も楽しみながら、時にはうなずきながら聞いてました。
そのゲーム業界に就職するコトを目指す際に、大事なこととして心に残った言葉が、
「消去法はダメ、ゼッタイ」
という言葉です。
「好きだから」だけでなく、「なるために」やっぱりそれに見合った技術が必要で、そのためにはそのための努力が必要ということです。
実際、スクエア・エニックス様には、万を超えるエントリーがありますが、実際入社できるのはこのスライドの通り。
それはなぜでしょうか。それは単純、職業に見合った「スキル」が必要だからです。
じゃあそのスキルを得るためにはどうすればいいのか?
専門学校、大学で学べる内容と期待される能力として差はあるのですが、最終的には
じゃあどのくらい?ひとつの指針として、就職までそのことにどのくらい時間をかけたのか?
例えば、1万時間って話があります。でもね・・・
これって、”やらされる勉強”だけではとてもじゃないけど難しい。でも実際職場の部下の方に聞くと。
「そのくらい、軽くやってますよ」
だそうです。そうなるための “才能” があって、それが。
です。
”やらされる勉強”ではなく、
「好きなことやってるとそれが自然に勉強になる」
という素質です。
この話に、これからゲーム会社を目指すゲーム科の学生も真剣な顔で聞いていました。
土田さん自身も、この業界が好きで、好きなことばかりではないですが、やっぱり好きで
と、言っておられました。
確かに、ゲーム科の学生でゲーム会社に就職した学生は、なんやかんやで放課後だけではなく、家でもゲーム作ってました。
専門学校では、ゲーム会社に向けて、毎日勉強できますし、同じような学生も周りにいるので、お互い協力しながら、ゲーム制作楽しんでいます。
長くなっちゃいましたが、ここで講演は終了です。講演の後は、在校生の作品品評会が行われた。その様子は、また後日公開します!