某役所の入金ミスに関するニュースが話題となっていますが、この中で
「フロッピーディスク(FD)が今になっても役所で使用されている」
ことが明るみになりました。なぜこれが話題になったかというと、FDはもうすでにITの世界では記憶媒体の主力メンバーではないからです。
FDは1970年代~1990年代に活躍した記憶媒体で、四角く薄い外装の中に8インチ(20cm)~3.5インチ(9cm)の丸い円盤が入っています。この円盤に数KB~2MB程度のデータが保存できます。当時のソフトウェアは何十枚と箱に入ったFDで販売されており、インストールはディスクを何度も入れ替えながら行ったものです。
1990年代後半になると、CD-ROMなど数100MBもの容量を格納できる光ディスクが一気に普及し、FDは徐々に使われなくなりました。以前は情報処理試験で出題される用語のひとつでしたが、近年は試験シラバスにもその名前を見ることがない、本当に「過去の遺物」となっています。
歴史の流れとともに記憶媒体の主力から消えていったFD。あれだけたくさん世の中にあったのに、みんなどこに行ったのでしょうか・・・?