今日は本学科3年制のコース名にも使われている「クラウド」について話してみたいと思います。
クラウドという言葉、今では珍しくもなんともない言葉となっていますが、これは要するにインターネットとほぼ同じ意味だと思ってもらって差し支えないと思います。
インターネットの向こうには様々なハードウェアやソフトウェアが存在しており、それらが複雑に連動して便利なサービスを提供しています。Facebook、LINE、Twitter、Webショッピングなんかはその代表ですかね。インターネットの中の何処かには存在しているが、どこにあるかはよく解らない。そういう様をぼんやりと雲のようだと表現したのでクラウドという言葉が使われています。クラウドは雲の意です。
日本ではハードウェアとしてのPCにOSやアプリケーションソフトウェアをインストールし、一つの完結したコンピュータが手元にあって、それをインターネットに接続して使うことがまだまだ一般的です。例えば表計算や開発環境、動画編集のソフトなどはほぼ100%PCのハードディスク上に存在しているのではないでしょうか?それは日本国内で販売されているPCの販売台数を見たとき、WindowsやMacがまだまだ大勢を占めていることからも伺えます。
ところが海の向こう、特にアメリカではどのような状況かというと、ソフトもデータもインターネット上、つまりクラウド上に存在しているものを利用することが当たり前になってきています。先の表計算や開発環境、動画編集ソフトもネット上に存在しているものを利用することが珍しくありません。つまり、手許のPC上にはそれらアプリケーションソフトウェアは存在しないのです。そうなるとPCも従来のものを使う必要がなく、極論すればインターネットを利用するための所謂ブラウザーだけあれば事足りてしまいます。アメリカでのPCの販売状況を見ればそれが如実に解ります。昨年のPC出荷台数のトップはWindowsやMacではなくChromebookというGoogleが出しているPCがトップでした。これはGoogleのブラウザーであるChromeのみが動くという特異な仕様のPCです。このPC、安価に作れ、それほど高性能はハードウェアは必要とせず、メンテナンスも超簡単で、セキュリティにも優れるという、個人的には「クラウド時代の理想!」と言いたくなるようなPCなのです。アメリカではこのPCが教育市場を中心にシェアを拡大し、それがクラウドサービスの向上を促し、昔ならPC上にインストールしていたアプリケーションソフトウェアはクラウド上にあり、それらの多くをブラウザーを通して利用するのがフツーです。しかもそれがの多くを無料で使う事ができるというありがたい状況です。開発環境も、Cloud9やCodenvyといったクラウド上の開発環境が整備され、CodoenvyはGoogle Appsの開発環境としてポピュラーになってきています。遠からず、日本も「どっぷりクラウド」が当たり前のようになるはずでです。遅ればせながらではあるかもしれませんが。
下の写真は今年度はじめに私が輸入したChromebookの最新機種で、従来のPCのようにもTabletのようにも使えるものです。学科のカリキュラムを考えるために必要と思い、取り寄せました。
本学科ではクラウドサービスを提供するための技術を学びます。自分でWebアプリケーションを作り、サーバーを準備し、クラウド上にデプロイ(使えるようにすること)できるようになります。自分でWebアプリケーションを世界に発表できるのは素敵だと思いませんか。
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