2024年も残りわずかとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ITエンジニア科2年制2年生は2025年3月12日に卒業を迎えます。新社会人として希望に胸を弾ませていることでしょう。そんなおめでたい状況と裏腹に2025年、日本は「問題と崖」の年となるようです。
「2025年問題」は内閣府「令和4年版高齢社会白書」によると、国民の約5人に1人が75歳以上の後期高齢者、約3人に1人が65歳以上の高齢者という超高齢化社会となり、ここで生じる主な社会問題、主に「社会保障費の負担増大」「医療・介護体制維持の困難化」「労働力人口の減少」が懸念され、あらゆる業種での人手不足が起こるといわれています。
もう1つの大きな問題は、経済産業省が警鐘を鳴らす「2025年の崖」と呼ばれるIT課題です。 経済産業省は、日本企業のDX(※1)が進まず、レガシーシステム(※2)を使い続けると、最新技術への対応が困難になり、競争力低下につながることや、人材不足に伴い維持管理費が高騰するうえ、EOL(※3)によりセキュリティリスクが拡大し、2025年を目途に経済的な損失が発生する懸念があるとしています。
「2025年問題」と「2025年の崖」の課題解決にはIT有効活用による業務の効率化が不可欠です。働き方改革といったDX推進の重要性は今後益々高まっていくことでしょう。
ITが益々重要度を増す年、河原電子ビジネス専門学校卒業生の皆様がITを通じて社会に貢献する人材になることをお祈りいたします。
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします
※1: DX(Digital Transformation)/企業がデジタル技術やデータを活用して、ビジネスモデルや組織、企業文化などを変革し、競争上の優位性を確立すること
※2: レガシーシステム/過去の技術や仕組みで構築されている老朽化したシステム
※3: EOL(End Of Life)/メーカーによる販売やサポートが終了するタイミング
参照:内閣府「令和4年版高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/04pdf_index.html
経済産業省「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開」
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html