みんさん。こんにちは。
「シグネチャって何?」と質問されたので、「コロナウイルスのワクチンみたいなものです」とうっかり答えてしまいました。
私としてはちょっと違ったかなとも思いつつ、あながち間違ってはいないとは思って答えたので、質問した相手も当惑しています。
困ったなあ。
今回開発されている「コロナウイルスのワクチン」はmRNA(メッセンジャーRNA)です。
これは、コロナウイルスが人間に侵入するときに使う突起物のたんぱく質の設計図です。
今までの技術では、たんぱく質の設計図を注射しても拒否されていたのですが、設計図に人間特有の付加情報を付け加えることで、細胞に取り込むことができるようになりました。
このたんぱく質の設計を細胞が取り込むと、コロナウイルスの突起物だけを作ることができます。
その突起物だけある状態を作り出すことができたので、体の免疫機能が異物を攻撃できるようになります。
詳細は以下のURLを参照してください。画像もそこから引用しました。https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/world-situation/detail/hungary.html
一方、ウイルス対策ソフトで使われる「シグネチャ」ですが、これは、ウィルスに特徴的なパターンを情報化したものです。
このパターンに一致したものと攻撃として判断して、コンピュータウィルスやリクエストの中にある攻撃を検知しています。
mRNAも、シグネチャも攻撃するもの「ウイルス本体」そのものではなくて、その特徴を表す設計図なのですね。
現在の「シグネチャ」はmRNAほど高度なパターンではありませんが、そのうち、もっと洗練された技術が使われるようになるかもしれませんね。