第71期王座戦五番勝負第3局、永瀬拓矢(九段)と藤井聡太(八冠)の対戦において、藤井八冠はAI予想を凌駕する逆転劇を見せました。藤井八冠がAIを超越する手を指す理由について、将棋ソフト「水匠」の開発者であるAIのスペシャリスト杉村達也さんのインタビュー記事を紹介します。
藤井八冠の強さの要因は、AIにはない「良い手に早くたどり着く大局観」「最善を指し続けられる高い精度」「人間的に難しい局面を提示する能力」にあるそうです。藤井八冠はAIの読み手数に優る可能性があり、AIは網羅的に手を調べる一方、藤井はピンポイントに優れた手を選ぶことができ、AIにはない感覚で対戦相手を誤らせることができたとされています。
最近のAI技術の進歩は目を見張るものがありますが、それに負けない人間の潜在能力の底力を信じたいと思っています。