将棋界の若き天才、藤井聡太名人(20)は、AI(人工知能)を使ってどのように研究しているのか?調べてみました。
最近のインタビューで、藤井名人は「ディープラーニング系AI」を研究に導入したことを明かしています。
ディープラーニング系AIとは、局面を画像として捉えて勝率を計算する能力が高く、未知の局面やかたちの違いを正確に評価できるAIのことです。
藤井名人は、このAIの影響を受けて、従来の定跡や常識にとらわれない革新的な一手を指すことが多くなったそうです。
例えば、今年6月に行われた「叡王戦」第1局では、序盤19手目で「2四歩」という手を指しました。
この手は従来のAIでは候補にもあがらなかった手ですが、ディープラーニング系AIでは最善手として提示された手だったそうで、この手を境に形勢が藤井名人有利に傾き、見事勝利しました。
藤井名人は「AIは自分の考え方や感覚を広げてくれる存在だと思っています。でも、最終的には自分で決めることが大事だと思っています」と語っています。
我々もAIをうまく活用しつつ、重要なことは自身で判断したいですね。